続・丸い食パン。

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2024.07.15

続・丸い食パン。

ひとつ前のブログで、
最近私が抱えている危機感の話をしました。

もし、目の前にある食パンが、

「実はボクは、かねてからずっと
丸くなりたいと思ってきたんです。」

と話しかけてきたならば、
私は四角いパンの持つ丸への憧れを、
写真で表現出来るだろうか?
それだけの引き出しがあるだろうか?

…という話。
(詳しくはこちらをお読みください。)

今日も、引き続き私の頭の中を
徒然なるままに…

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なぜ丸くなりたい食パンの気持ちなんて
考えているかというと、
私の撮影が、日々それに近しいものだから。

さすがに食パンが
話しかけてくることはないけれど、
お客さまからはいただくリクエストは、
抽象的なものも多いです。

たとえば、先日のお宮参りより…

「お宮参りだけれど、
産着姿だけでなく、
赤ちゃんのサイズ感がわかる写真も
欲しいです。

こういう写真!という
具体的なものは
浮かんでいないのですが…。」

そんなご希望をお聞きして、お撮りしたものです。

また、
「兄弟の関わり」というテーマもいただき、
こんなお写真も撮りました。

いずれもご依頼主のママには
喜んでいただきましたが、
正解のない世界。

家族写真だからある程度
決まった型は出来上がってくる。

だからと言って、
“喜んでもらったからこれでいい”、と
考えるのをやめたら
私の中で何かが終わってしまう気がする。

もっと違う何かがあるかもしれない。
そう向き合い続けることが
必要だと思っています。

でも、
自分の中でぐるぐる考えるだけだと
限界があって。

だから今とは違う景色を
そろそろ見に行くべき
タイミングなのかもしれないなぁ…と。

ちょっと居心地の良いところに
とどまり過ぎているのかも。

そんなことを
ある尊敬するフォトグラファーさんに、
お話ししたら、

「わかりますよ。
そういう時、私は、
いろんな人に会いに行きます。」

とアドバイスをいただきました。

それでハッとしました。
確かに私も今、
人に会いたくなっている…と。

皆さんから見た私は、
自分を持ってるとか、群れないとか、
ひょっとしたら
そんな人物像かもしれません。

でも、実は真逆で。

自分のことを、よく言語化するのは、
意識しないとグラグラするから。

そんな状態でたくさんの人に会うと、
もれなくブレてしまうから。

だからここ数年は、“交流”する活動を
避けてきました。

ひたすら自分との対話を繰り返してきた。

それがやっと今、
周りに目が向いて、
満を持して
違う景色を見に行こうとしている。

これは地味だけど、
私にとっては嬉しい変化。

よし、見に行こう!
新しい景色を。

ここは私にとって、
大事なターニングポイントになりそうです。